「平和のために日本は謝れ」 反日・反米を煽る文在寅「3.1演説」の正しい読み方
昨年より激しい反日演説
韓国人に感想を求めても「今年のほうが、反日が激しかった」と言う人が多い。「シンシアリー(SINCERELEE)」のペンネームで日本語のブログを書く韓国人歯科医師は「文大統領の31節記念辞の内容・・日本批判が増え、内容も無茶苦茶」(3月1日) で 「(今年に比べ)去年は日本に対する内容は意外と短く……」と書いた。
シンシアリー氏は翌3月2日も「日本政府、文大統領の『31運動死傷者数』言及で『不適切だ』と抗議の意」 で 「『日本に配慮した』という報道が多かったのは、実に意外なことでした。私には『去年より大幅に日本批判が増えた』イメージでしたが」と首を傾げた。
なお、見出しに「抗議の意」とあるのは、文在寅大統領の挙げた虐殺者などの数字が「学問的に確立された数字ではない」と3月1日に日本政府が韓国政府に伝えたことを指す 。
誤解を与えた日本メディアの報道
ではなぜ、日本では「今年の演説は穏健だった」と認識されたのだろうか。各紙の3月1日の電子版の見出しが以下だ。
朝日新聞:文大統領が演説、徴用工に言及せず 独立運動100周年
読売新聞:「慰安婦」直接触れず…韓国大統領、3・1運動100年で演説
毎日新聞:文大統領「協力の未来」強調、対日批判避ける 韓国3・1運動100年
産経新聞:文在寅大統領演説、日本とは協力強化、関係悪化に危機感
東京新聞(共同通信配信記事):文大統領「日本と協力」強調 韓国、三・一独立運動百年
日経新聞:韓国大統領「親日残滓を清算」 開城再開「米と協議」
日経以外は「反日の度を弱めた」とか「日本との協力を求める姿勢に転じた」 と強調する見出しだった。これが日本人に誤解をもたらしたのだ。
朝日や読売は、戦争中の朝鮮人労働者――「徴用工」や「慰安婦」への言及がなかったと、見出しと記事で報じた。だが、これらの単語を使わなかっただけで、今年の演説でも「過去」への謝罪と反省を日本に要求した。以下である。
《歴史を鑑とし、韓国と日本が固く手を結ぶ時、平和の時代が着実に近づいて来ます。力を合わせ被害者の苦痛を実質的に癒した時、韓国と日本は真の友になるでしょう。 》
毎日、産経、東京(共同配信)は、見出しに「日本との協力強化」をとった。ただ、これも演説では「朝鮮半島の平和のために日本との協力を強化することでしょう 」との1文がポツンとあるだけ。この少し後に「歴史を鑑とし」が続く ので、「平和のために日本は謝れ」と読みとるのが自然である。
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