議員辞職の「田畑代議士」 性犯罪で告訴も「書類送検」が関の山という警察捜査の腰砕け

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「田畑家の野望だ!」

 改めて田畑代議士の周辺を取材したところ、聞こえてくるのは政治家としての資質を疑わざるを得ないエピソードの数々だった。

 後援会関係者が嘆息する。

「普段の田畑は気が小さくて優柔不断。ポスターのデザインひとつ決められなかった。ただ、焼酎をロックでがぶ飲みすると途端に気が大きくなって、地元の市議のことを口汚く罵ることも。当然、地元の議員とソリが合わず秘書はハローワークや求人サイトで募集していました。また、事務所の共有アカウントを使って彼が覗いていたのはデリヘル業者や、五反田辺りのホテルのHPばかりでした」

 日銀時代の同僚はこんな発言を覚えていた。

「田畑は入行して数年目に早大時代からの恋人と結婚しています。奥さんは司法試験の勉強中で“彼女が弁護士になればダブルインカムでウハウハだ。そして、俺は日銀を辞めてビッグビジネスを手掛ける。それが田畑家の野望だ!”と熱く語っていました」

 どうしてこんなトホホな人物が赤絨毯を踏めたのか不思議でならない。

 ひとつだけ確かなのは、彼が引き際もわきまえずに血税で禄を食み続ける可能性があったということだ。

 議員辞職前、被害に遭った中村さんは改めて心情をこう吐露していた。

「田畑さんにはまず、人前に出てきて事件についてしっかり説明してほしい。その上で国会議員を辞めるべきだと思います。一部で私が“ハニートラップを仕掛けたんじゃないか?”と疑う声も耳にしましたが、お金が目的であればとっくに示談に応じているし、今回の件で私は誰からもお金をもらっていません。私は彼の行いが許せないだけ。警察にはしっかり捜査をしてもらい、厳正な処分を下してほしい」

 辞職には至ったものの、“説明”と“厳正な処分”という被害者の願いは、果たして叶う日が来るのだろうか。

週刊新潮 2019年3月7日号掲載

特集「警察が『安倍官邸』に忖度する『田畑代議士』準強姦捜査の腰砕け」より

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