「電気毛布」のコワい話 脳梗塞や心筋梗塞を発症? 驚くべき危険性を専門家が指摘

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体がだるいのは、脳に雷が落ちているせい……?

 電気毛布の危険性はそれだけにとどまらず、脳にも悪影響をもたらす可能性があるという。

「物と物が擦れると静電気が発生しますが、それは人間の体内でも起こっています。人間の体全体には無数の血管がありますが、そこに血液が流れるとやはり静電気が発生するのです。なおかつ電気毛布を使用して電磁波が加わると、余計に静電気が溜まります。人間の体の部位で特に静電気が溜まりやすいのが脳。人体を解剖すると、脳が白っぽくなっているのが分かりますが、その原因である脂肪(脳は60%が脂肪)が静電気を溜めやすいのです」

 脳に大量の静電気が溜まるとどうなってしまうのか……。

「絶縁破壊といって大電流が発生してしまいます。たとえば雷も絶縁破壊の一例です。雷が落ちやすいのは避雷針のように先の尖ったところですが、それは脳でいえば、神経細胞間にある接合部位であるシナプスに相当します。私は、電気毛布を使っていると、寝ているあいだに多くの静電気が神経細胞を取り巻く絶縁性のリン脂質の層(ミエリン鞘)、つまりは脂肪に溜まり、ある閾値(限界値)を超えて絶縁破壊が起こり放電すると考えています」

「特に避雷針の様な形状のシナプスに落雷が落ちやすく、その結果シナプスが十分に力を発揮できなくなり、脳の命令が体にうまく伝わらなくなり、それによって人間は思うような力が出せなくなるのです。電気毛布をつけっぱなしで寝ると、体がだるくなるというのは、そうした影響が関係している可能性もあると考えられるのです」

 という具合に、電気毛布の使用を危険とする説をご紹介した。暖房器具にはそれぞれ一長一短があることを理解した上で使用するのが懸命なのかもしれない。

取材・文/星野陽平(清談社)

週刊新潮WEB取材班

2019年3月7日掲載

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