“革命は月曜日に起こりやすい”、日本の生活満足度(古市憲寿)

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 満たされている時、誰かを憎むのは難しい。仕事はうまくいっているし、友人や恋人にも恵まれている。そんな人は、ちょっとの嫌なことがあっても「まあ、いいか」と思ってしまう。一方で、自分がうまくいっていない時は、そうはいかない。過去のことを蒸し返してまで誰かに恨みをぶつけるということもあると思う。

 革命は月曜日に起こりやすいという説がある。安息の日曜日が終わり、仕事に行きたくない労働者が騒乱を起こしやすいというのだ。

 それはちょっと大げさとしても、19世紀のパリ警察が、月曜日を警戒していたのは本当だ(喜安朗『パリの聖月曜日』)。...

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