「安重根」遺骨発掘に“聖火リレー” 韓国「三・一独立運動」100周年で反日キャンペーン
世界に輸出される史上最大の韓国「反日キャンペーン」(1/2)
「三・一独立運動」から100年。これを機とした、史上最大の反日キャンペーンが展開中だ。100カ所を巡る聖火リレー、徴用工像の増殖、憲兵の拷問がプロパガンダ映画として封切られ……。歴史が捏造され、世界に輸出されていくその様を現地レポート!
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2月下旬の首都ソウルは例年と打って変わって暖冬で、コートの裾をバタつかせるいつもの北風は鳴りを潜めていた。
とはいえ、街中は常に埃っぽく、ビルや駐車中のクルマのフロントガラスはうっすらと砂に覆われている。正体は中国からやってきた黄砂で、韓国の人たちは気象情報以上に、PM2・5予報を気にする日々。週に幾度かは注意報や警報が発令されるというから、“隣人”とは厄介な存在である。
暖冬を春到来と早とちりしてさえずり始める鳥がいるように、“聖地”と化した日本大使館前の慰安婦像脇では、壊れた蓄音機ががなり立てている。
暗殺された「閔妃」の末裔を名乗る92歳の老人が「独島は韓国のものだ」と叫び続ける一方、真っ白のスーツをまとって、「アベは土下座しろ。天皇は土下座しろ。日本には神の罰が下る」と、ここ2週間に亘って唄い続けている男もいる。警備中の警官は「あの白い服の男の韓国語はムチャクチャだから日本人だろう」と言うから尋ねると、「俺は韓国人でも日本人でもなく土から生まれた神の子だ」と訴え、再び唄に戻る。
穏当に言っても、日本大使館前はカオスであった。
市の中心とも言える光化門広場は来たる3月1日の記念式典に備えて封鎖中。上空は日本で言うところのブルーインパルスが晴れ舞台を前にした試験飛行のため、空を横切っていく――。
それもこれもすべては、「三・一独立運動」100周年に絡んだ動きである。
今からちょうど100年前の動きを、元駐韓大使の武藤正敏氏に解説してもらうと、
「(大韓帝国初代皇帝の)高宗が亡くなった際に、“彼の息子が日本の皇族と結婚することに抗議して服毒自殺”、あるいは“日本によって毒殺”などの噂が流れました。結果、ナショナリズムが刺激されて『三・一運動』という独立運動が起こったのです。まず、33名の宗教指導者がソウルで独立宣言をして万歳三唱し、その後それが朝鮮全土に広がり、200万人もの民衆を巻き込む運動となりました」
その後、
「日本の武断政治が緩和されたことを受けて騒動は沈静化し、第2次世界大戦が終わるまで大規模な騒乱は起こりませんでした。つまり、韓国の独立は自ら勝ち取ったものではなく、あくまで外的な要因で成されたものなのです」(同)
とは言うものの、
「韓国としてはそう捉えたくないために、三・一運動を独立のきっかけとしたいのです。と同時に、日本への抵抗の象徴的出来事なので、文在寅(大統領)としては利用しない手はないというわけです。つまり、これは韓国お得意の歴史捏造です。韓国という国の歴史観は、事実を基に作られるのではなく、イデオロギーに沿って捏造されます。このような歴史観は、世界的に見ても韓国に特異なものと言えるでしょう。特に文政権になってからはその傾向が顕著で、ソウル市長も含め、彼の息のかかった人物たちが反日運動を展開しています」(同)
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