大坂なおみ、コーチ解任の陰に“家族との対立” 父親に最大の発言権

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 2月27日に、新たにジャーメイン・ジェンキンス氏(34)のコーチ起用を発表した大坂なおみ(21)。前コーチのサーシャ・バイン氏(34)を解任した後の試合では、「赤子の手」かと思われた遥か格下に、逆にひねり負かされてしまった。それだけに新コーチの手腕には注目が集まるが、前コーチ解任決断の裏側に彼女の家族の意向があると聞けば、クリアすべき“課題”は色々ありそうで……。

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 2月19日のその試合を、大方のテニス好きはチェックすらしていなかった。対戦相手のクリスティナ・ムラデノビッチなんて知らないし、世界ランク67位じゃ大坂の相手にならないでしょ、というわけだ。

 ところが大坂、そのドバイ選手権の初戦で、3―6、3―6と完敗してしまったから、さあ、大変である。

 ご存じのように、大坂はその直前、昨季から指導を受けていたサーシャ氏とのコーチ契約を解消していたわけだが、

「コーチがいなければ選手は不安。だから大坂は初戦でコロッと負けてしまった。覇気がなく、動きも悪かったですね」

 と評するのは、元プロテニス選手の神和住純(かみわずみじゅん)氏である。

「サーシャは選手の心理面を支えられる。落ち込んだとき“深呼吸してみて”とか“○○すれば立ち直るんだよ”と、大坂に教えたんですね。だから彼女が怒ってラケットを折ったり、落ち込んで崩れたりすることがなくなった。技術面以上に、メンタル面で効果をもたらしたと思います」

 そんな世界1位の立役者を、なぜ解雇したのか。

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