告訴女性語る「田畑代議士」の所業 盗撮に“ごめんねごめんね”、100万円で示談持ちかけ
二階派が火消しの事情
田畑代議士は、自民党の当選3回組。初当選時の同期には、豊田真由子、宮崎謙介、中川俊直の各氏らがいる。不祥事が続出したことから、「魔の3回生」と呼ばれるのは周知の通り。そして、所属する「二階派」も、今を時めく片山さつき、桜田義孝両大臣など、スキャンダルの揺り籠として知られている。
仮に準強制性交等罪で立件、有罪となれば、「初犯でも実刑が予想される」(元東京高検検事の川口克巳弁護士)。盗撮も、都道府県によっては迷惑防止条例に抵触する行為である。
また、それ以前の問題として、本件を俯瞰すれば、交際していたとは言いながら、田畑代議士は中村さんを歪んだ性欲の捌け口としていたのは疑いようのない事実。金で解決しようとする姿勢と併せ、今後、誰が彼をバッジを付けるに値する人物と見るだろうか。
以上が事の顛末である。
田畑代議士は2月27日に議員辞職願を提出、3月1日に認められたが、こんな御仁を守ろうとするかに見えたのが、自民党、なかんずく二階派だ。
政治部デスクによれば、
「二階派の幹部は、田畑さんが離党届を提出して以来、オフレコで記者に“単なる痴話喧嘩に毛が生えたようなもの”“すぐに示談になるよ”などと、必死で火消しに走っています」
これには理由があって、
「もし田畑さんを議員辞職させてしまうと、代わりに繰り上げ当選するのは、静岡5区で落選、浪人中の岸田派のメンバーです。二階派が先日、特別会員として受け入れた細野豪志・元環境大臣は、この選挙区の当選者ですから、地盤を同じくする自民党系現職が居並ぶことになる。ですから、何とか議員辞職だけは避け、最悪でも離党に止めようと必死だったのです」
告訴の後、中村さんの元に田畑代議士から急にLINEやメールが届いたという。
〈私の本当の気持ち、電話でも構いませんから最後に聞いてください〉
〈お会いできないでしょうか。急ぎお伝えしなければいけない重大な事項があります。中村さんの今後にも関わる重い事柄です〉
ギリギリまで女性を丸め込もうと必死になっていた様が窺える。
田畑代議士本人に、その真意を確かめるべく取材を申し込んだが、締め切りまでに回答はなかった。
取材時、中村さんはこうも語っていた。
「田畑さんは、私をモノ扱いしていたんだと思う。自民党とかどこの党とかではなく、そんな人が国会議員であること自体、許せない。離党なんかで誤魔化すのではなく、しっかりとケジメを付けてほしいと思います」
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