このセールストークが出たら絶対にペテン! 「詐欺師の殺し文句」一覧チェックリスト

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決める前に周囲に相談を

 紀藤氏の話に戻ると、

「健康グッズの預託商法で話題になったジャパンライフもマルチ、つまり連鎖販売取引で、投資とマルチが結びつくと詐欺性が高くなります。投資に限らず商品でも、本当によいものはマルチと組み合せる必要はないのです。“日本を元気にしたい”“復興のために”などときれいごとを並べるのも、よくある詐欺のパターンですが、環境や福祉のためになにかをしていても、出資者のお金を私的流用しているにすぎません。また投資話に関し、リスクの説明がなかったり、聞いても答えなかったりしたら、やめたほうがいい」

 一般社団法人、日本防犯学校学長の梅本正行氏が加えるには、

「身近に相談できる環境を作っておくこと。お金の話をもちかけられたら、自治体の無料法律相談などに相談してみることです」

 国民生活センターでもいいだろう。また、友人や知人に誘われたら、

「主人がダメだと言う、妻が許してくれない、など家族を理由に断るといい」

 と元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏。それでも出かけてしまった場合、

「投資や商品購入の話だったというときは、絶対にその場では決めずに、友人や知人に相談しましょう」

 そう語る詐欺や悪質商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏がつけ加えるのは、

「テキシアでは配当を“元気玉”と呼ぶなど、内輪でしか通じない用語が多かった。詐欺によくある手口で、仲間意識を高めるのと同時に、その集団以外の人に相談しづらくしているのです。内輪の専門用語が多かったら警戒してください」

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