「よしお兄さん」は早くもSASUKE出演確定? 「おかあさんといっしょ」卒業生その後

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放送60年の超長寿番組

 1959年10月5日に放送が始まった「おかあさんといっしょ」は、今年、放送60周年を迎える。これまでどんな人を輩出してきたのか振り返ってみよう。

「子供たちよりも母親が夢中になっていることを不思議がる方もいるでしょうが、そもそも『おかあさんといっしょ』は昼下がりの婦人向け番組として制作されていたんです。スタート当初は、NHK総合で月曜午後1時40分から週1回の放送で、他の曜日が『午後のおしゃべり』であるとか『みんなで歌を』という番組だったことからも、それはわかると思います。翌60年になって月曜~土曜まで午前10時からの帯番組となり、人形劇『ブーフーウー』なども番組内の1コーナーとして放送されたんです」(古参関係者)

 童話「3匹の子ぶた」のその後を描いた着ぐるみの人形劇は、長兄ブーの声を「ドラえもん」の大山のぶ代(85)、フーを「パーマン」や「カリメロ」の声優・三輪勝恵(75)、ウーは黒柳徹子(85)が演じていたことで知られる。

「狼の着ぐるみの中に入っていたのは、後に重厚な役者として知られた高橋悦史さん(故人)でした。のちに大山のぶ代さんと結婚するのが、初代“体操のお兄さん”である砂川啓介さん(故人)です。そもそも“体操のお兄さん”と“歌のお姉さん”は、61年にスタートした10分番組『うたのえほん』という番組で人気が出たんです。この番組が66年に『おかあさんといっしょ』に吸収されたことで、現在のように歌あり、体操ありの形になりました」(同・古参関係者)

 歴代の歌のお姉さんを見てみると、初代の真理ヨシコ(現・眞理ヨシコ[80])は「うたのえほん」の中で歌われた「おもちゃのチャチャチャ」(野坂昭如:作詞)がヒット。声優としてもNHKの人形劇「プリンプリン物語」で怪女ヘドロを演じるなど活躍した。

 同じく初代の中野慶子(81)は「いぬのおまわりさん」をヒットさせ、広島カープの応援歌やコカ・コーラのCMソングで知られる作曲家・宮崎尚志(故人)と結婚し、出産を機に芸能界を引退。2人の息子も音楽家となり、俳優の志尊淳(23)は孫にあたる。

 8代目の斉藤昌子(72)はソプラノ歌手として活躍した。同じく8代目の森晴美(生年不明)は、はいだしょうこよりも前に、宝塚女優からお姉さんとなり、結婚後は引退したが、娘2人を宝塚女優に育てた。

 10代目の小鳩くるみ(現・鷲津名都江[71])は4歳から童謡歌手として活躍し、小学生になると天才子役と呼ばれた。お姉さん就任前からレギュラー番組を抱える売れっ子であり、卒業後もワイドショー番組「アフタヌーンショー」(テレ朝系)の司会として活躍した。アニメ「アタックNo.1」(フジ系)では主役の鮎原こずえ、ディズニー映画「白雪姫」では白雪姫の声優も務めた。大学で講師をしつつ、イギリス古来の童謡・マザーグースの研究のため英国へ留学。「NHK人間講座」でマザーグース研究の講義を受け持つなどした才女である。

 17代目の茂森あゆみ(47)は、99年に8代目の歌のお兄さん・速水けんたろう(57)、10代目の体操のお兄さん・佐藤弘道とともに番組内で歌った「だんご3兄弟」が大ヒット。“お姉さん”をこの年4月に卒業するも、年末の紅白歌合戦に出場した。その後も歌手として活動するが、民放のプロデューサーと結婚後は活動が減っている。

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