業界に激震!? テレ朝「ポツンと一軒家」が日テレ「イッテQ」についに勝利した日

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ヤラセ問題とイモト女優化

「16%取っていれば決して悪くはないのですが、『イッテQ』は18%は当たり前で、時には20%も超える番組ですからね。今回、日韓の関係が最悪の時に韓国ロケしたことが理由ではないと思いますけど、やっぱり、『イッテQ』は昨年のヤラセ問題がジワジワとボディブローのように効いてきているのかもしれません。ヤラセ問題によって、人気企画だった“祭り企画”を放送できなくなりましたしね。それに、この番組で人気の出たイモトアヤコのレア感がなくなってきました。彼女は『下町ロケット』(TBS系)や現在放送中の『家売るオンナの逆襲』(日テレ系)には女優として出演するようにもなってそれも好評です。しかし、フィクションの世界で上手いとなると、『イッテQ』のようなドキュメントバラエティがガンチコに感じられなくなってしまうこともありますからね。一方、『ポツン』は、衛星画像を頼りに人里離れた一軒家を訪ね、その住人はどういう人か調査するというだけの企画ですが、それが面白い。企画の良さに加え、大河ドラマ『いだてん』が絶不調で、その視聴者が流れてきたのかもしれません」(前出・某テレビ局関係者)

 なるほど、では「ポツン」を制作する朝日放送はどう考えているのだろうか。1位、おめでとうございます!

「あ、いや、ありがとうございます。でも、なぜ数字が取れているのか私どももわかっていないところがありまして……」(朝日放送宣伝担当)

 喜んではいるが、ずいぶん控えめである。

「特に新コーナーを作ったわけでもありませんし、特番のころからまったく変わらず、何もしていないというのが正直なところなんです。それを毎週流す中で、視聴者の皆さんから認知して頂いたのではないかと」(同)

 確かに放送を重ねる毎に、地方での認知度が上がっているのは番組からもわかる。

「そうですね、スタッフが尋ねると『あの番組?』とか『来ると思ってたよ』なんて言って下さる方もいて、ありがたいです」

 新企画もなく、王者「イッテQ」を倒したのなら、尚のこと素晴らしいではないか。

「いえいえ、私たちが日テレさんやNHKさんのことなんて、そんなおこがましい……。粛々とやっていくだけです。今回はたまたま、運が良かっただけですよ」(同)

 15%超という高レベルで闘いを続ける「イッテQ」と「ポツン」だが、ちなみにこの日の「いだてん」は9.3%だった。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月25日掲載

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