44億円移籍「中島翔哉」はなぜカタールへ “東大より付属校”、そのココロは

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 森保ジャパンの新“背番号10”中島翔哉(24)が、ポルトガル1部ポルティモネンセからカタール1部アル・ドゥハイルへ移籍した。移籍金は日本人過去最高の約44億円。年俸も約4億4千万円に跳ね上がった。

「しかもこれは手取り額。額面上はほぼ“10億円プレーヤー”と言っても過言ではありません」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が明かす。

 ただ、手放しに喜べないのは、移籍先が英プレミアやスペインリーグなどビッグリーグでなかったこと。カタールでは、欧州ナンバーワンクラブを決める大会にも出場できない。どうにも都落ち感が否めないのだが、先の記者曰く、

「これはこれで悪い選択ではありません。いうなれば、彼は東大を諦め、付属校に進学したようなものです」

 実は、アル・ドゥハイルのオーナーはカタール王族の大富豪で、フランス1部の強豪パリサンジェルマンのオーナーでもある。そのため、将来はパリサンジェルマン移籍もありうる。つまり“パリサンジェルマン大学付属カタール高校”に入学したと考えればいいのだ。フランスリーグといっても素人にはピンと来ないが、パリサンジェルマンといえばあのネイマールが在籍している、十分にビッグなチームである。

「ただし東大、つまりマンチェスターUやバルサに行ける可能性はほぼなくなりました。移籍金とは事実上、現チームに支払うべき違約金の肩代わりです。つまり、同オーナーのチーム間なら違約金などどうにでもなるわけで、基本的に争奪戦は起こりません」

 もっとも、この付属校、必ず大学に進学できるとは限らないというから厄介だ。

「本人が頑張っても、ポジションに空きが出ないと難しい。まあ、背伸びしてビッグリーグに行きベンチを温めるより、多少レベルが下でもチームの中心的な存在としてのびのびプレーした方がいいかも」

“偏差値”だけで進路を選ぶべからず。

週刊新潮 2019年2月21日号掲載

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