すき家、くら寿司、バーミヤン… 中国を笑えない「バカ店員動画」なぜ蔓延?

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日本人が道徳を失った「バカ店員動画」への溜息(1/2)

 確かに、無軌道な若者の暴走は数多の小説や映画で重要なモチーフになってきた。だが、ネット上に跋扈する「バカ店員動画」は、若気の至りと呼ぶには程度が低すぎやしないか。これが日本人から道徳が失われた末の流行病だとすれば、もはや溜息しか出てこない。

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 たとえば、カラオケチェーン「ビッグエコー」のバックヤードでは、男性店員が両手に掴んだ鶏肉をグリグリと床に擦りつけ、そのままフライヤーに放り込んで唐揚げを作り始める。

 牛丼の「すき家」では、店員同士がお冷に入れる氷を投げつけ合い、おたまを股間にあてがう素振り。

「くら寿司」の場合は、板前が捌いたばかりの魚をゴミ箱へポイッと投げ捨てたかと思えば、まもなくゴミ箱を漁って魚を取り出し、素知らぬ顔で再びまな板に載せてみせた。

 さらに、2月10日に謝罪へと追い込まれた「バーミヤン」のケースでは、エプロン姿の店員が燃え盛る中華鍋に頭を突っ込み、口に咥えたタバコに火をつける。そして、鍋を振りながらプカーッと紫煙を吐き出すのであった。

 いずれの動画も10秒ほどの短い内容で前後の経緯は不明だ。しかし、動画を目にした誰もが抱く感想は、「あんな店員が働いている店で絶対に食事などしたくない!」だろう。

 食中毒が続発した「毒餃子事件」や、便器を擦ったブラシでコップを洗う五つ星ホテルなど、職業倫理や衛生観念を無視したふるまいと聞いて頭を過るのは中国だったはず……。しかし、当の日本人が冒頭に示した有り様では、まさに目クソ鼻クソ。とても中国を笑えたものではない。

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