「大坂なおみ」も知らないファミリー・ヒストリー 母方のルーツに北方領土
「大坂なおみ」も知らないファミリー・ヒストリー 曾祖母が自伝に綴ったソ連兵「北方領土」収奪の日(1/2)
「黒」なのに勝手に「白」にされる騒動に見舞われた大坂なおみ(21)。言うまでもなく、彼女の父親はハイチ系であり、母親は日本人。そして母方のルーツを辿ると、日本外交最大の懸案のひとつである北方領土問題に行き着くのだった。意外な大坂家の歴史を繙(ひもと)く。
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山口瞳は自身のルーツに徹底的にこだわり、シドニィ・シェルダンは身内でかためた企業の裏切りの内幕を題材に、同名の小説をものした。
『血族』
良くも悪くも人は「血の呪縛」から逃れられず、自らの来し方に思いを馳せる。...