“団塊の世代”生みの親「堺屋太一」のアイデアマン人生

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 大河ドラマ「峠の群像」は、忠臣蔵を題材にした物語だ。元禄文化が隆盛を極める一方で、武家社会には凋落の影が忍び寄る。吉良邸への討ち入り事件は、下り坂を迎える江戸時代の「峠」であったと、原作者の堺屋太一氏(享年83)は描いて見せたのだ。

 2月8日、多臓器不全で亡くなった堺屋氏が、大阪万博の企画・立案者であることはあまりにも有名だ。通産省の同期で元IT担当大臣の松田岩夫氏が振り返る。

「池口(小太郎)さん=堺屋氏の本名=は、入省当時から思想家みたいなところがありました。...

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