慰安婦20万人が強制連行!? 過激さ増す韓国の「歴史ファンタジー」 困った隣人の対処法
丁寧な無視
困った隣人相手に、日本はどう対処したらいいのだろうか。
元通産官僚で徳島文理大学の八幡和郎教授が語るには、
「これまでの大統領は支持率が下がってきたところで、反日パフォーマンスに走りました。ところが、文大統領は最初から、日本との関係をご破算にしようと動いている。そのうえで、中国、北朝鮮との結びつきを強めようとしているようにしか見えません」
そんな文政権に対し、日本政府としては、小野寺五典前防衛大臣が主張するように「丁寧な無視」が最良の方法ではないかという。
「要するに、韓国が理不尽な要求をしてきても、まともに取り合わず、国際世論に正当な情報を提供し、韓国がどれだけのウソを言っているかを知ってもらうのです。今後、日本がどんなに謝罪をし、賠償金を支払っても、韓国はさらに要求をエスカレートさせてくるだけ。日韓友好を実現しようと躍起にならず、淡泊につき合うのがいいのではないでしょうか」(同)
仮に、天皇陛下が慰安婦に謝罪したとしても、それで済まさず次にはきっと、「日本列島のかたちが悪い」などとイチャモンをつけてくるような国柄なのである。
城内実元外務副大臣は、憤慨した様子でこう語る。
「文議長は、よくぞここまで言ったなと。例えば、イギリスの旧植民地であったインドが、エリザベス女王に“謝罪しろ!”などと要求しますか? もし、そんな発言をしたら、国交断絶は間違いなしです。確かに日本は過去、韓国には不愉快なことをしました。それには頭を下げたし、反省もした。日本は戦後、他の敗戦国とは比較にならないくらい手厚い対応を朝鮮半島出身の労働者や慰安婦らに行ってきました」
むろん、天皇の直接謝罪など文議長もありえないことは百も承知のはず。陛下を「外交カード」として持ち出して、日韓問題のハードルを上げ、別の形でのさらなる譲歩を狙っているにすぎない。
これまで、謝罪を繰り返してきた日本。日韓合意の前にもアジア女性基金を立ち上げ、慰安婦らに「償い金」を支払っている。しかも、橋本龍太郎から始まり、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎までの歴代4人の首相はお詫びの手紙も送っていたのだ。
「日本政府には、韓国の甘えに応じ続けてしまったという面があるわけです。私は友好を図る目的で日韓議連に入りましたが、いまでは後悔している。文議長の非常識極まりない発言によって、その尽力が踏みにじられたからです。しかし、万一にも謝罪してきた場合、日本は恨の国とは違い、許す度量があることを示したらいいのではないでしょうか」(同)
肝要なのは、国家間の約束も外交ルールも平気で破る度し難い国と同レベルで争わないことのようである。
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