予約殺到の頭ほぐし専門店「悟空のきもち」がNY進出 勝算は「特にありません」

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気になるお値段は

 原宿店や心斎橋店が二十数席を設けるのに対し、NY店は6席。スパを行う“ヘッドマイスター”は現地採用で、現在、技術研修中だそう。日本の店と違いはあるのか。

「まず値段です。日本のお店は60分で税込7千円。一方のNY店は、60分150ドル(およそ1万6500円)。ニューヨークは物価が高いので……。現地でお店をやっている日本企業の飲食店さんも、だいたい日本の2~3倍の価格設定ですからね。そうせざるをえないのです。そして最大の違いは『悟空のきもち』の店名です」

 すでにNYに店舗がある日系企業では、たとえば「UNIQLO」は横文字だから通じるし、「いきなりステーキ」もステーキ店だと判断がつく。「一風堂」「大戸屋」はそもそも短い。対するこちらは、西遊記がメジャーでもなければ、頭に輪っか(禁箍児)をハメられた孫悟空のエピソードも知られていない……。

「そこでNYでは『Goo9(グーナイン)』の看板で営業します。ご(goo)くう(9)をもじりつつ、英語の『グッナイ(good night)』ともかかっているわけです」

 旅行代理店のHISと組んで、NY店ツアーも開催(14万9800円から)。日本のお店の予約が取れないのであれば、いっそこちらを申し込んでも……? 実際、先のキャンセル待ちLINEには、そんな旨の告知も流れたのだが、

「昨年夏くらいから、なかなかキャンセル待ちのご案内もできなくなってしまいました。すでにご来店いただいたことのあるお客様は、帰り際に次の予約をお取りいただけるシステムなんですが、リピート率が高すぎるんです。もともとは毎回、2名予約ができたところを、現在は3回に1回に。それでもこんな状況なのです」

 と、店はアタマを抱える状況で、客は予約をとれずにやっぱりアタマが痛い。3月1日にオープンするNY店が、これをほぐせるか否か――。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月22日掲載

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