ベッキー逆転ホームラン婚 お手本にすべきは藤原紀香!?

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 ベッキー結婚、おめでとうございます。あのゲス不倫から大逆転のゴールインに、世間の大半も祝福ムードという。むしろあれだけ大騒ぎした割に、結婚を祝福できない人は大人気ない、という論調さえあるのが驚きである。

「元気の押し売り」。かつて有吉弘行がつけたベッキーのあだ名は、言い得て妙であった。いつも笑顔で、はつらつとしたいい子。でも、いい子なんだけど暑苦しい、並々ならぬ圧力。その正体はセルフイメージを徹底して貫こうとするプロ意識や野心であり、その完成度の高さを本人も自負しているところが鼻につくという印象だったのではないか。ゲス不倫で徹底的に彼女が叩かれたのは、不倫というインモラルな行為そのものや、彼女の清廉なイメージとのギャップという点が大きかっただろう。しかしもう一つつけ加えるなら、例のLINE流出によって明らかになった、彼女が要領良く切り抜けようとした本心に怒りを覚えた人が多かったのではないだろうか。ただのいい子じゃないとは薄々気づいていたが、こういう風に世間をなめていたのか、というような、化けの皮がはがれた瞬間。いい子キャラで勝ち続けてきた成功法則が、通用すると思っている傲慢さ。だけど「元気の押し売り」はもう通用させないぞ、という不買行動の意思表明のような炎上だったようにも思う。

 だから彼女の不貞行為や結婚は、実際のところどうでもいい、という人が多いのではないか。いい子キャラによって利益を得続けようというメンタリティに反応していただけであって、今やテレビで彼女を見ることはほとんどない。元気を押し売られる場所も機会もない以上、祝福というよりはお好きにどうぞ、という反応が大半だと思う。

 ちなみに不倫発覚から結婚を果たした元気キャラと言えば矢口真里がいるが、以前ほどの勢いはない。不倫イジリをされても笑顔で受けきるキャラを、禊として本人サイドは選んだつもりだったろう。しかし、かえってそのぶっちゃけキャラは開き直りと取られて嫌悪感を呼び起こしてしまった。事件を逆手にとって出演したカップ麺のCMは、大批判を浴びてすぐ打ち切りになったほどだ。そしていまだ、再起の様子は見えない。

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