覚醒剤逮捕の「毎日新聞」常務妻 “社長候補”だった夫の今後は…
ウルフルズを熱唱
この逮捕、もちろん毎日社内では最大級の激震となって伝えられた。
「増田さんは常務で東京本社の代表という“要職”にあるからですが」
とは、同社の幹部社員。
「それ以上に将来の社長候補と目されてきた人だからなのです。デジタル部門に理解が深く、ネットでのビジネスモデル構築を、中心になって進めてきた一人。これはうちのみならず全新聞社にとって浮沈をかけたテーマですから、この不祥事で増田さんの“目”がなくなれば、それが滞るのではないか、と不安の声が広がっているのです」
増田常務は、1980年、大阪本社に入社。社会部畑を歩み、大阪社会部長を務めた後、東京本社へ。その後は、新規事業開発室長やデジタルメディア局長に就き、2013年に取締役に。その5年後の昨年には常務に昇進するなど、“スピード出世”を果たしている。
「増田さんは“能吏”タイプの上司でした」
とは、かつて彼の部下だった毎日記者。
「もともと社会部はあくの強い人が多いですが、増田さんは精神論や根性論より、合理的に物事を進める人。とはいえ、付き合いの悪い人ではなく、部下と酒を飲んではカラオケでウルフルズや布袋寅泰を熱唱する。だから部下には人気がありました。女性にもモテ、社内でも複数の後輩と噂になったこともありましたが、50過ぎまで独り身。“独身主義”なのかと思っていましたけど、東京に出た10年ほど前に、テニスサークルで知り合ったとかの、20歳近く若い女性と結婚したのには驚きました」
その女性というのが、件の妻であろうが、同居の配偶者が薬物事案、となれば、彼の今後にはもちろん差し障りが出る。
「妻の判決が下るまでは、なかなか公の場に出るワケにはいかないでしょう。その間、業務が滞りますから、今の役職に留まるのは難しいのではないか」(前出・幹部社員)
当の毎日新聞社は、「捜査中の事案につき、コメントは控えさせていただいておりますが、(常務関与の)事実はないと考えております」と答える。
一人の女性の醜聞がよろめかす、大新聞社の明日。
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