明日花キララが「女性向けスタイルブック」を出すワケ 担当編集者が語る“勝算”
明日花キララ(30)といえば、世の殿方ならば誰しもが知る“女優さん”である。2007年にデビューし一世を風靡する傍らで、アイドルグループ「恵比寿★マスカッツ」メンバーとしても活動してきた。そんな彼女が、このたび“女性向け”のスタイルブックを上梓したというのだ。
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“日本一男性を虜にした女優、明日花キララの1stスタイルブック”と銘打った『neo nude…』が発売されたのは、2月14日のことである。書名に“nude(ヌード)”の文字は踊るが、ご想像のようなエロは一切なし。彼女のファッションやメイクなどにフォーカスした健全な一冊だ。
発行が「主婦の友社」というのもこれまた意外。一体、どんな経緯で“明日花キララ本”を出すことに……?
「そもそものきっかけは、主婦の友社から出している女性ファッション誌『S Cawaii!(エスカワイイ)』でした」
と語るのは、担当編集の氏家菜津美さん。30代半ばで一児の母というから、こちらも“明日花キララ”のイメージからはちょっと遠い。
「去年のAUTUMN号で韓国コスメ特集を組み、“オルチャンメイク”や整形事情などを紹介したんです。その号の読者アンケートの『好きなタレントやアーティストは?』という項目で、いちばん挙がったのがキララちゃんの名前だったんです。特集に関心があって雑誌を手に取った読者の回答なわけですが、それこそローラさんを越える人気でした。キララちゃんの名前は知っていましたけれど、一般の女の子にも人気があるんだ、と。すぐに次の号に出てくださいとオファーしたんです。会ったらイイ意味でフツーの女の子でした」
続く「WINTER号」では〈明日花キララさんをゲストに迎えたオトナ(ハート)S Cawaii!〉というコピーで、ゲストモデルとして登場。〈愛され“BITCH(ビッチ)”になる30のRULES。〉と題し、モテしぐさをレクチャーする特集も掲載された。これと前後して、出版の企画も立ちあがったという。
フォトブックに携わった『S Cawaii!』の岡村明編集長も、氏家さんの提案をすぐに了承した。
「最初に提案されたときは少し意外と思いましたが、僕自身も気になる存在だったので、非常に面白い提案でした。男性ターゲットの世界で活動してきた方なのに、最近はなぜ女性にもこんなに支持されているのだろうと思っていたところに、女性の編集部員からの企画だったので、これはいけるのではと感じました。実際の制作においては、男性である私が変に入るのはよくないかなと思い、企画立案者である氏家にすべてを任せました。完成したページを見るたびに、ビジュアルの圧倒的な可愛さや今まで知らなかった本人の話など、驚きが多かったです」
狙いは的中。発売前の段階で、アイドルやグラドルを軒並み抑えてAmazonのタレント写真集ランキングの上位に踊り出た。“予約は女性ばかり”という書店もあるという。
雑誌で女性人気が判明し、書籍へ――。だが、そもそも彼女たちは、どうやって「明日花キララ」の存在を知ったのだろうか?
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