沖縄県民投票「3択」で物議  玉城デニー知事の“玉虫色”

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元ディスクジョッキー

 ともあれ、反対していた5市も投票に応じることになったが、知事からハッキリとした説明はなかったという。

「知事と話をしていても、政治生命をかけて頑張る、という意気込みが伝わってこなかったですね」

 と明かすのは、宮古島市の下地敏彦市長だ。

「この件で今まで知事とは2回だけ接触しましたが、1回目は20分ほど市長室でやり取りしただけ。特にこちらを説得する感じでもなく終わって、2回目は私の携帯に電話をかけてきて、“県議会で『3択』になったから宜しくお願いします”と一言、10秒ほどで切れてしまってね。元ディスクジョッキーだからなのか、なにか軽いノリで話をされているような、そんな印象を受けました」

 先の篠原氏はこうも言う。

「96年に大田昌秀知事の下で行われた『日米地位協定の見直しと基地の整理縮小』を問う県民投票の投票率は59%でしたが、当時の知事選などの投票率は7割を超えたこともありました。最近の沖縄の選挙の投票率は6割前後。20年前よりも10%近く落ちていますから今回も投票率が半数を超えるかどうか。最低でも5割を超えないと、県民の総意とは言えません」

 玉虫色で事を進めては、いずれ玉城知事の首を絞めることになりかねない。

週刊新潮 2019年2月14日号掲載

ワイド特集「地獄に堕ちた勇者ども」より

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