茨城女子大生殺人 被害者が書き残した“死にたい”と廣瀬容疑者との間の“金銭トラブル”

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廣瀬容疑者の実家近所の住人は

 一方、菊池さんを連れ込んだアパートで1人暮らしをしていた廣瀬容疑者は、茨城県土浦市の中学を卒業してからは、高校に行かず、就職もせず、家でぶらぶらしていたという。比較的最近まで暮らしていた同県牛久市の実家近くの住人は、

「去年の夏ごろまで、毎晩11時とか12時という遅い時間になると、カーキ色のスウェットとかを着て、マフラーから爆音を立てる原付バイクに乗って近所を往復していました。そりゃあ近所ではみんな迷惑に思っていましたよ。しかも外に出るのはほとんどが夜で、歩いている姿を見かけたことはまずない。家から100メートルしか離れていない自動販売機に行くにも、原チャリに乗っていましたからね」

 ここ2カ月ほどは、神栖市内の建設会社でアルバイトをし、菊池さんを乗せたのと同じ軽バスを運転する姿が、時折り目撃されていた。たとえば、

「服装が汚らしくて風貌にも特徴があるから、よく覚えていますけど、週に2回か3回はうちの店の駐車場に、会社の社名の入った軽バスを停めて、車内で携帯をいじっていました。決まって夜の8時から10時ごろで、うちの店Wi-Fiを使いにきていたんじゃないかと思います。たまに買うものはタバコぐらいで、銘柄は“わかば”か“エコー”。小さい声でボソッと言うんです」

 そう話すのは、廣瀬容疑者が菊池さんと落ち合ったコンビニの従業員である。

 ところで、廣瀬容疑者には性犯罪などで2度の検挙歴がある。一昨年4月には児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されていた。千葉県に住む高校3年の少女に、18歳未満と知りながら現金を渡してみだらな行為をしたとして、罰金50万円の有罪判決を受けていたのだが、このとき少女との間を繋いだのは、携帯電話のSNSだったという。

 今回の被害者である菊池さんとの接点も、近いところにあったようで、

「菊池さんも、それこそ小中学校のころからネットゲームが大好きで、最近もオンラインゲームで、複数の人とやりとりをしている形跡がありました。友だちや親から“ネットで知り合った男の人と会ったりしちゃだめだ”と、注意されることもあったそうです」

 と先の警視庁関係者。それでも菊池さんは、海外の会社が運営する通信アプリを利用し、その掲示板上で廣瀬容疑者と出会う。さらには、なんらかの利害が一致して会う約束をし、実際に会ってしまったのである。

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