茨城女子大生殺人 被害者が書き残した“死にたい”と廣瀬容疑者との間の“金銭トラブル”
顔写真を見るかぎり、接点など到底ありそうにない2人の男女が、あるところで交わった結果、悲劇が起きてしまった。しかも、初対面の男女の間に、30万円ともいわれる金銭トラブルが存在して――。そこには新聞もテレビも報じない深い闇が顔を覗かせていた。
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日本薬科大学に通う菊池捺未(なつみ)さんと、後述のとおり2度の検挙歴のある廣瀬晃一容疑者(35)。もとより結びつきそうに見えない2人を結んだものは、なんだったのか。
「かわいくて明るくあいさつしてくれる、礼儀正しい子でしたよ」
と話すのは、菊池さんの実家である栃木県栃木市の市営住宅の住人である。
「一家がここに越してきたのは20年くらい前で、彼女も、武道をやっている高校生の弟さんも、それから生れていますよ。でも、いつのころからかお父さんは見かけなくなって、町内会に登録する名前もお母さんに替わっていたわね。お母さんは近くの病院で働いているけど、薬科大学は学費が高いらしいから、大変だったんじゃないかしら」
別の住人によれば、
「捺未ちゃんは中学時代に不登校を経験していて、高校は県立の通信制を卒業したはずです」
長く不登校だったゆえだろうか、彼女を記憶している同級生は少ない。小学校の同級生の親は、
「集団登校の班長として、市営住宅の下級生たちを毎朝集めて、連れていってあげていました。まじめでしっかりした印象の子でしたけど、中学では不登校だったみたいね」
警視庁関係者が補足して言う。
「両親が経済的に楽ではなかったせいか、以前から親には“薬剤師になって親孝行するね”と話していたようです。ところが現実には、ただでさえ学費が高いところに、1年生でもう留年が決ってしまい、悩んでいたみたいです。友だちにも大学の単位について悩みを打ち明け、自暴自棄になっていたという声も聞こえてきます。彼氏はいたようですが、それとは別になにか男女関係で悩んでいたという話もありますね。実は、1人暮らしの部屋には“死にたい”という書き置きも残していたんです」
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