処刑されても続く「オウム井上元死刑囚」の再審 なおも戦うワケ

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 昨年7月、オウム真理教の教祖である麻原彰晃など、13人の死刑が執行された。教団への強制捜査から23年あまり。日本を覆った衝撃も、執行の日を境に過去の出来事へと変わりゆく。だが井上嘉浩元死刑囚の遺志には、現在の出来事として触れることができる。再審請求という形で。

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 刑事訴訟法では、有罪が確定した本人の死亡後でも、配偶者や両親、子、きょうだいといった遺族のみが、本人のため再審請求を行うことができる。再審開始へのハードルはきわめて高いと感じながらも、訴えを続けるのが伊達俊二弁護士だ。...

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