親世代とは様変わりした就活事情 無名校卒でも逆転可能な“クローズド市場”の戦い方

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無名校卒でも逆転可能

〈クローズからオープン、そして再びクローズへ――採用の“方法”についておおまかな変遷を概説していただいた。では、学生たちは具体的にどうすべきか。〉

 今後、企業はまずクローズで100人採用し、残り10人を「リクナビ」などオープンマーケットで調達するようになります。先進的な企業は既にそうしていますし、完全クローズド採用の会社も出てきています。

「リクナビ」「マイナビ」などオープンマーケットだけで勝負できるのは、売り手市場の業界か、旧帝大や早慶上智といった上位校の学生。MARCHや関関同立ですら射程外です。上位校の学生にしても、「就活はリクナビだけ」などという待ちの姿勢では、人気企業、大手企業で厳しい戦いを余儀なくされるでしょう。

 こういう言い方をしてしまうと、“企業は学歴差別をしている”と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

 たしかに、オープンマーケット上では、学歴が足枷になる恐れがありますが、企業は、会って“良い奴だ”と思った学生を、大学名を見て落とすということはしません。むしろ、いろんな大学出身者を採用したいと思っています。

 ですから、有名大学の学生でなくても、企業との接点を見つけてクローズドマーケットで勝負するのなら、逆転は可能なのです。

 むろん上位校の学生も、オープンだけで勝負しているのはもったいない。クローズド採用に積極的にかかわっていくべきです。

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