“頑張れ”から“また裏切られた”まで 「盟友」「政敵」が「細野豪志」へ贈る言葉
“また裏切られた”
今回、是非聞いてみたかったのはこの人の感想だ。前原誠司・元外相。大学の後輩で弟分に当たる細野氏を重用してきたが、
「政治家の進退は自分で決めること」
とそっけない。
――寂しい思いはありますか。
「本人が決めたことです」
――一緒に二大政党制を作ろうとした仲間ですが。
「他の方は別にして、私は二大政党制を追求していきたい」
「他の方」との表現に、かつての「弟」への突き放した物言いを感じてしまうのだが。
細野氏の言動は、地元でも物議を醸している。静岡5区の中心都市・三島市で長年、後援会長を務めてきた馬場妙子氏は一昨年、細野氏の離党に呆れて会長を辞任した。
「この自民党入りでまた裏切られたという感じです」
と言う。
「細野さんはずっと自民党に対抗する野党を作りたいと言ってきた。それなのに、元自民党の小池百合子さんと組んだ。それだけでも不信感が募るのに、事前に相談もまったくなかったんです。辞めた後は連絡を取っていませんが、今度の決断にはまたびっくり。自分は正しい、支援者は付いてくると思っているのでしょうが、そうじゃないですよ。みな呆れています。政治家って保身のことしか考えていないんでしょうか」
三島駅に降り立った時から支援してきた――と述べる馬場さんにして、理解不能な言動のようだ。
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