細野豪志の“自民党入り” 去りゆくプリンスへ「贈る言葉」

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「人相が悪く…」「弱い。薄い」

 続いて、

「彼は昔と比べて、人相が悪くなりましたね。思うままにいかないことが続いたせいでしょうか」

 と揶揄するのは、民進党時代に席を同じくした、立憲民主党の有田芳生・参院議員である。

「彼の選択は、俗っぽく言うと、自己実現が出来れば、どこの党でもいいってことでしょう。そのためなら利用するものは平気で利用する。かつてあれだけ批判していた自民党でもいい。よく言えばプラグマティストということになるんでしょうが。そういう意味では驚きはない。ただ、普通は恥ずかしくてなかなか出来ないことですよね。まぁわかったことは、彼がリーダーだというのは、マスコミが作った虚像だということ」

 とこちらは、節操のなさをど真ん中から指摘する。

 一方で、

「政策より権力を取る、というのはありだ。それをやらないのではダメ」

 と逆にその姿勢を誉めるのは、亀井静香・元運輸相である。亀井氏は民主党政権時、金融担当大臣に就任し、国民新党として連立を組んでいた。もっとも、亀井氏とて彼を評価しているわけではない。問うのは、彼の“重み”である。

「でも、細野は自民党に頭下げて入れてもらっているでしょ。それがダメなんだ。本当なら、三顧の礼で迎えられるくらいの器量を持たないと。これでは党と党の間をウロチョロしているだけだよ。政治家としての印象? 弱い弱い。薄い薄い。人相の通りだよ。頭はいいんだろうけどもっと迫力がないと。その上で自民に呼ばれて初めて意味がある」

 言葉は乱暴だが、なるほど頷けるところも少なくない話である。

(2)につづく

週刊新潮 2019年2月14日号掲載

特集「『盟友』『政敵』10人が『細野豪志』へ贈る言葉」より

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