早大スーパーフリー事件の「和田サン」独占手記 懲役14年を経て昨年出所

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 早稲田大学のインカレサークル「スーパーフリー」による輪姦事件が発覚したのは2003年。当時、代表で事件の主犯と認定された和田真一郎氏は、仲間内での愛称“和田サン”とともに世間に知られる存在となった。下された懲役14年の刑期を終えた和田氏が、このたびインタビューに応じた。

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「私のしたことは当時、世間で大々的に報じられました。今、あらためて事件について触れれば、被害者の方にとっては忌まわしい記憶を呼び起こされる形となり、再び辛いお気持ちにさせてしまうことになるかもしれません」

 と語るのは和田氏本人だ。

「一方で犯した罪への償いは、単に刑期を終えただけでは不十分なのではないか。そうも考え、なぜあんな卑劣な行為に及んだのかをお話しすることで、ご迷惑をかけた世間からの『問い』に少しでもお答えできればと思い、今回、取材に応じることにしました」
 
 昨年6月末に千葉刑務所を満期出所し、現在は服役中の「就労支援」が縁で、ある仕事に就いている。今もネット検索すれば事件とともに本名が出るため、仕事上では別名を名乗っていると語る。

 スーフリ事件では、早大のほか東大、慶大、学習院など有名大の学生ら14人が逮捕され、和田氏は3件の準強姦罪で起訴された。

 一度、中央大学に入学した和田氏が、早大に入り直したのは1994年のことだった。スーフリ自体はすでに存在していたものの、あくまで月に1回の飲み会を主な活動とするサークルだったと振り返る。のちに鬼畜集団へと変貌するその原点は、和田氏が代表に就き、六本木のヴェルファーレでアルバイトを始めたことだった。

「バイトは大学5年の4月まで2年半続けました。そうやって遊び歩いている間に知り合った人たちに感化され、私の言動はその後、常軌を逸していったのだと思います」

 イベントを主催し、やがてスーフリは他大学のメンバーが集うインカレサークルとなる。事件が発覚するまでの数年の間に、サークル内の輪姦は常態化。後輩たちが卒業するなか、和田氏は“年長者”として、周囲から持ち上げられるようになっていく。

「口から出まかせを吐いて“和田サンキャラ”を演じていました。もう、どこまでが地でどこからが演技か、自分でも分からなくなっていたのです――」

 2月14日発売の週刊新潮では、7頁にわたって和田氏の「懺悔録」を掲載。服役中、そして現在の生活について告白するほか、“感覚が麻痺していた”と明かす事件の真相について語っている。

週刊新潮 2019年2月21日号掲載

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