細野豪志の二階派入り、地元からは“来るなら自民党員辞める”の声

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 1月28日に召集された通常国会。初日から不穏な動きをする議員を発見した。細野豪志(ごうし)元環境相(47)だ。

「院内で河村建夫(たけお)元官房長官に細野さんがヘコヘコ頭を下げて、『また相談させてください』と言っていたんです。河村さんは自民党二階派の重鎮で、同派の会長代行。本気で二階派に入るつもりなんだと驚きました」(自民党関係者)

 細野氏は民進党時代、静岡県知事選に欲を出すも結局は出馬を取りやめ、小池旋風が吹けば希望の党へと乗り移り、古巣の同志の「排除」を主導して顰蹙(ひんしゅく)を買った。今では野党改編の流れからあぶれて無所属。ついたあだ名は、“モナチュー”改め“ウソ野豪志”。

 そんな流浪の政治屋が最後に泣きついたのが、まさかの自民党だったのだ。

「昨年末、二階幹事長の懐刀である林幹雄(もとお)幹事長代理と極秘で会食しています。先日の山梨県知事選でも、二階派の長崎幸太郎氏の応援に駆けつけて、裏方仕事に勤しんでいた。1月31日の派閥定例会で入会が承認された」(政治部デスク)

 地元・静岡では、細野氏の元秘書で国民所属県議のSNSが話題になっていた。

「先日、県議が事務所開きをした際の写真を載せていたのですが、細野さんからの選挙応援の為書きが写っていなかった。常に行動を共にしていた細野さんの為書きを載せないのは訣別の意思表示では、と囁かれました」(地元関係者)

 県議本人に聞けば、

「写真に写ってなかっただけで飾ってはいました。今回の件は、言いようがないし、答えが見つからない」

 と、かなり歯切れが悪い。対照的に舌鋒鋭く批判するのは、自民党県連の関係者。

「新年会では、細野さんが来るなら党員を辞めるという声が続出しました。辛酸をなめさせられてきた相手を、突然応援するなんてできませんからね。彼も逆風を感じ取り、福島や新潟など他の選挙区に逃げるって話も聞こえてきてます」

 本人は取材に“選挙区替えなら政治家辞める”と答えているが……。4月の統一地方選で、自民党候補の応援に回れるかが踏絵になるが、来られても迷惑との声も。踏絵さえ踏ませてもらえそうにない。

週刊新潮 2019年2月7日号掲載

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