「いだてん」第5話にして早くも視聴率は1桁目前 ワースト「平清盛」の悪夢がよぎる
NHK大河ドラマ「いだてん~東京おりむぴっく噺(ばなし)~」が第5話にして視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ:関東地区、以下同)と、1桁目前。まさに韋駄天の如き早さだが、NHKでは戦犯捜し、そして建て直しの声が上がり始めているとか。なかには「大河ドラマで1桁なんて!」なんて声もあるようだが、下には下がいるもので……。
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念のため、まだご覧になっていないという方のために……。
来年の東京オリンピックを目前にして、日本人が初参加したストックホルムオリンピック(1912年)に始まり、前回(1964年)の東京オリンピックに至るまで――、それを大河ドラマの題材としたのが「いだてん」である。脚本は朝ドラ「あまちゃん」を担当した“クドカン”こと宮藤官九郎を起用。主人公は2人で、日本の“マラソンの父”と称される金栗四三(中村勘九郎)と、前回の東京オリンピックを招致したキーマンである田畑政治(阿部サダヲ)、ナレーション(噺)は古今亭志ん生役のビートたけしが務めている。
1月6日の初回視聴率は、15.5%とまずまずのスタートを切った。昨年の大河「西郷どん」の初回(15.4%)よりもよかったからだ。しかし、2話が12.0%、3話が13.2%、4話が11.6%ときて、ついに10.2%……1桁目前である。
「裏番組に何か特番があったなら、まだ言い訳もできます。しかしこの日は、テレビ東京で月1回のレギューラー特番『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』があった程度で、他は通常の放送でした。相変わらず『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)は好調ですけど、いずれもバラエティ番組で、本来ならば大河ドラマとは客層が違うはずなんです。それが早くも2桁割れが目前ですからね。NHKでは早くも戦犯として、クドカンの名が挙がり始めているそうですよ。もっとも、我々の分析も同様で、やっぱりクドカンは数字が取れないと……」(民放プロデューサー)
曰く……、
「話題になった『あまちゃん』だって視聴率はそれほどでもなかったんだから、クドカンに大河など無理な話だった」
「そもそもクドカンのオリジナル脚本は数字が取れない」
「映画の脚本デビュー作『GO』(2001年)なんか、新井浩文のデビュー作だし……」
おいおい、新井浩文は関係ないだろう。確かに、朝ドラ「あまちゃん」(平均視聴率20.6%)は、歴代の朝ドラの中で突出した視聴率ではない。次作の「ごちそうさん」だって平均22.4%を取っているほどだ。しかしながら「あまちゃん」は、放送終了後に“あまロス”なる言葉を生み出したほど親しまれ話題となった作品だった。
民放の連ドラについてはどうか。
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