はしか集団感染の新興宗教、信者が「AKB」メンバー握手会に参加

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“浄霊こそ科学”

「MC救世神教は、1970年に後藤英男という人物が世界救世教から独立し、創設した教団です」

 と解説するのは、宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏である。

「そもそも、世界救世教の岡田茂吉教祖は、“医療は科学ではない。浄霊こそ科学なんだ”ということを説きました。そのため、MC救世神教も、その教えを受け継いでいる。教団の公式サイトを見ると、“脳挫傷の叔父が浄霊で回復”とか“浄霊のおかげで妹の胃がんがステージIIIからIへ”などと、あらゆる病気が手かざしによる浄霊で治ったという体験談が寄せられています。現代医療を認めない教えの宗教団体なのです」

 はしか集団感染の原因に、その教えがあったのは間違いない。

 そこで、MC救世神教に聞くと、

「二次感染が広がる可能性もありますので、保健所のご指導をいただきながら、感染防止に努めているところです」

 ワクチンを否定するのは結構だが、信者でない人にまではしかを撒き散らすのはあまりに身勝手ではないのか。

週刊新潮 2019年1月31日号掲載

ワイド特集「禍福は糾える縄の如し」より

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