「前川清」が今春バラエティで再ブレイクの兆し 106キロ“巨漢の愛娘”とも共演……

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坂上二郎に次ぐ評価

 芸能記者も懐かしむ。

「1969年に『内山田洋とクールファイブ』のボーカルとしてデビューした前川さんは、宇多田ヒカル(36)の母である藤圭子の最初の夫(1年後に離婚)であり、アン・ルイス(62)との噂もあったほどモテた二枚目でした。それをコントの世界に引きずり込んだのは萩本欽一さんです。それまでテレビではほとんど喋ることもなかった二枚目キャラの裏に、とんでもないボケキャラが潜んでいることを見出して『欽ドン』のレギュラーに抜擢したのです。嫌味でない木訥なボケをかます前川さんは、お笑い芸人としても一目置かれるようになり、『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)や『8時だよ!全員集合』(TBS系)でも、ドリフと組んでコントを見せていました。ですから今回の純烈との競演も、お手の物ですよ。若い人には意外かもしれませんが、今年はバラエティでの再ブレイクとなるかもしれません。そのタネは、昨年から蒔かれていたような感じもします」

 昨年(2018年)2月15日、かつて「欽ちゃんのどこまでやるの!」のお母さん役で人気を博した女優・真屋順子のお別れの会が営まれた。ここで萩本はこう語るのだ。

〈相方としての順子さんは銅メダル。申し訳ないけど、坂上二郎さん、次にコンビを組んだ前川清くんは譲れません。大事な人です〉

「そこまで欽ちゃんは前川さんを買っていたのかと、改めて“お笑い”としての前川さんを思い出しました。彼にとっては50周年という節目の年となるのですが、彼自身が動いたわけでもないのに、徐々に周りが彼に注目するように動いている感じです」(同・芸能記者)

 昨年5月16日には、50周年記念シングル「初恋 Love in fall」を発売した前川だが、このタイトルは5月30日に発売された宇多田ヒカルのシングル「初恋」と偶然にも一致。この時に前川はこう発言している。

「びっくりしちゃった。こっちは儲かったと思うけど、あっちは失敗したと思ってるかも。これも縁ですよね……間違って僕のCD買ってくれないかな。(中略)僕の初恋は藤圭子さんですから」

 鍛えられた笑いのセンスはもちろんだが、さすがは芸歴50年、したたかである。きっちりとマスコミの期待に応えている。

「そして9月にはCD6枚組の50周年記念アルバム『前川清 大辞典』を発売し、レコード大賞企画賞も受賞しました。また11月には、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に息子の紘毅が出演して、父の“錦鯉”愛を語るなど、意外な趣味も注目されて来ています。前川さんはデビュー直後から錦鯉を飼い始め、新潟には20~30トンもの養魚場を複数借りているほどの愛鯉家で、15年には全国錦鯉品評会で全体総合優勝も果たしているほどですからね。また古くからの馬主としても知られています。趣味の分野でも語らせたら面白いでしょうね。今年は前川さんが再びバラエティ番組の台風の目となるかもしれません」(同・芸能記者)

 かつて前川はこう語ったことがある。

〈有力な馬主にも流れがある。流れに乗れば勝ち、来なければダメ。歌も同じ。流れをつかむことが大事。(中略)まもなく出番がくる気がする。そのときは行きますよ!〉(産経新聞:04年7月14日付)

 この言葉からかなり時間は経ったけど、ようやく流れが来たのかも。純烈との舞台が終わった後は、息子と娘も共演する「前川清ファミリーコンサート」ツアーも始まる。バラエティは、その後か?

週刊新潮WEB取材班

2019年2月4日掲載

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