早稲田、上智、ICU… 流行りの「グローバル学部」選ぶならどこがお得か?

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流行りの「グローバル学部」選ぶならどこがお得か?(1/2)

 最近新設された大学の学部や学科名には、たいていグローバルか国際がつく。それほど需要があるわけだが、実は中身は千差万別。偏差値やイメージだけで選ぶと、とんだミスマッチを起こすことも。どこを選ぶべきか、そもそもこの系統に向いているのか、羅針盤をお届けする。

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 昨今、世の中は、なにはともあれグローバルなんだそうである。たしかにインターネットを見ても、そこかしこに激増した外国人観光客を眺めても、国境が玄関の上がり框(がまち)くらいに低くなったのは感じられる。そんなご時世であれば、

「世の中がグローバル化するから英語を身につけなければ、という意識が、高校生の間で高まっています」

 と、大学通信常務取締役の安田賢治氏。むろん、大学側も世の趨勢には敏感で、グローバルや国際と銘打った学部や学科の新設ラッシュが続いている。

 駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一氏は、

「国際系の学部は、以前は経済学などの社会科学を学ぶところが多かったのですが、2004年に設立された早稲田大学の国際教養学部を皮切りに、文化人類学的なアプローチをとったり、コミュニケーションや海外文化の研究をテーマにしたりする、人文科学系の学部が多くなりました」

 と話し、こう続ける。

「なかでは早稲田と上智、ICUが、人気や難易度で飛び抜けています」

 まずは昨年の入試でダブル合格した受験生の進学先から、人気の学部を確認したい。東進ハイスクールのデータでは、早稲田国際教養学部の合格者は、上智外国語学部、総合グローバル学部に受かっても100%が、国際基督教大学(ICU)に受かっても75%が早稲田を選んだ。国立の東京外語大国際社会学部に合格しても、18・2%が早稲田に入学し、ICUと東京外大の同学部では、50%がICUを選んでいる。他学部にくらべると、私立が選ばれやすい傾向が窺える。

 こうした学部の志望者は、教育ジャーナリストの小林哲夫氏によれば、

「法学系や経済系を志す学生より、将来のことを考えている人が多いという印象があります。国連職員や外資系企業の会社員など、海外でなにかをしたい、国際的な分野で働きたい、という志向をもっています」

 とのこと。だが、注意を喚起しておく必要もある。

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