常盤貴子「グッドワイフ」の視聴率が2ケタ割れ 評判いいのにナゼ数字が取れない?

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「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジテレビ系/木曜22時)、「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系/土曜22時)「グッドワイフ」(TBS系/日曜21時)と、3つも弁護士ドラマが並ぶ今期の連ドラ。

 熾烈な視聴率競争が生まれるかと思えばそうでもない。「QUEEN」も「イノセンス」も1ケタ止まり。唯一2ケタで視聴率でスタートした「グッドワイフ」も3話目にして、ついに1ケタに落ちた。視聴者には、なかなか面白いと評判は悪くないのに、肝心の視聴率が上がらないのはなぜなのか。

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 スタート前に大宣伝をしたのはTBSだ。伝統の日曜劇場枠であり、なんといっても常盤貴子が17年ぶりの民放連ドラ主演で、日曜劇場の主演には19年ぶりの登場。しかもその19年前の「ビューティフルライフ」はキムタクとのW主演で、平均視聴率32.3%(ビデオリサーチ調べ:関東地区、以下同じ)で、最終回はなんと41.3%を叩き出したのだ。

 だがフタを開けてみれば、視聴率は初回10.0%、第2話11.5%、第3話9.6%とパッとしない数字である。これに業界では首をかしげる人が少なくないという。

「オリジナルは米国で大ヒットしたドラマ『The Good Wife』で、韓国でもリメイクされています。もちろん、アメリカの法廷ドラマは日本では通じないので、日本に合わせた作品となっていますが、検察官の夫が逮捕され、2人の子供を養うために十数年ぶりに弁護士に復帰した妻の物語という基本は一緒。しかも、日本版の『グッドワイフ』の総演出・塚原あゆ子さんは昨年の『アンナチュラル』を演出して、東京ドラマアウォード演出賞など受賞した実力派です。実際に見ると、結構面白いんですよ。夫が逮捕された謎解きという伏線を張りながら、基本は1話完結のスタイル。キャストも常磐さんはじめ、夫に唐沢寿明、常盤さんの働く弁護士事務所には賀来千香子、検察官には吉田鋼太郎、滝藤賢一。初回のゲストには武田鉄矢、2話には橋爪功となかなか豪華です。TBSとすれば13~14%は取りたいところじゃないでしょうか」(民放ディレクター)

 上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)も、こう語る。

「面白いと思って見てますよ。ただ、視聴率が取れないというのは横並びの問題もありますからね。初回には『行列のできる法律相談所3時間SP さんまVS怒れるスター軍団』(日本テレビ系)があったし、2話では市原悦子さんの追悼『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)、3話では『森村誠一ミステリースペシャル』(テレビ朝日系)もありましたからね。もっとも、だれもが面白いと思う作品なら、自ずと数字は取れるはずですが……」

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