がんになった「がん専門医」の独白 自分を検査してみたら“白い影”が見つかって…

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がんになった「がん専門医」の独白――中川恵一(1/2)

 いつもはがん患者を治療する側の医師が、がんになってしまった。冷静に対処しようとしても、やはりショックは隠せないものだ。ご存じ『がんの練習帳』(新潮社刊)の著者である中川恵一氏が、偶然、膀胱がんを見つけてから手術を終えるまでのがん体験記。

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「もしもし僕だけど……。がんになってしまったよ。膀胱がんだ」

 そう話すと、私の動揺が伝わってしまったのでしょう。電話の向こうで妻が泣き出すのが分かりました。当然の話ですが、人は誰でもがんのリスクから逃れることはできません。...

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