大人がハマる「痛くない」キャラクターグッズ ドラゴンボールの本革財布は2万円超
アニメや漫画は子供のもの――というのは昔の話。“いい大人”になっても、作品やキャラクターに強い思い入れをお持ちの方も少なくないだろう。とはいえ、社会人ともなれば、カラフルなキャラグッズを持ち歩けば気恥ずかしさを覚えるのも事実……。そんな声を反映してか、近年は大人が持っていても“痛くない”キャラグッズが続々と登場しているのだ。
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近年、漫画・アニメ作品の周年ラッシュが続いていることをご存じだろうか。2017年に30周年を迎えた「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)は東京・大阪で原画展を開催し、「美少女戦士セーラームーン」(講談社)も、17年から始まった25周年プロジェクトの一環として、乃木坂46によるミュージカルが興行された。多くの人々に親しまれてきた作品は、アニメや漫画の枠を超えた展開を見せている。
また、16年にアニメ放送30周年を迎えた「ドラゴンボール」(集英社)は現在、アニメ新章「ドラゴンボール超」に突入している。あの「ゲゲゲの鬼太郎」もアニメ第1作放送から50周年を迎え、昨年4月より新シリーズの放送がスタートした。いまや子ども時代に作品に慣れ親しんだ世代が大人になり、子や孫の世代と一緒に同作品の新シリーズを楽しむといったフェーズに入っているのだ。
大人向けに特化したキャラグッズが多く発売されている背景には、こうした昔の漫画・アニメ作品の再ブームがあるといわれる。たとえば、その象徴ともいえるのが、販売価格2万円を超える「ドラゴンボール」の本革財布だ(現在は予約終了)。子ども向けグッズでは考えられない価格、本革という素材のチョイスに、並々ならぬこだわりを感じる。財布のほかにもキーケース、カードケースなどのラインナップがあり、シリーズで揃えたくなる欲をかき立てる。
株式会社BANDAIのアパレル事業部が運営するネットショップ「バンコレ!プレミアムバンダイ支店」では、アニメや特撮作品のアパレルグッズを豊富に取り揃えている。同ショップを運営するのは、大人向けのアパレルグッズをメインに据えた「ハイターゲットチーム」だ。担当者は、大人向けグッズの特徴を次のように語る。
「大人向けも子ども向けも、本質的な違いはほぼ無いと考えています。ただ、大人は目が肥えている分、商品によっては物の価値だけでなく、実用性や話題性、企画性といった+αの価値が求められることが多いです。売価についても、『本物感』があるかどうかで納得していただければ、高額なアイテムにもしっかりと需要があります」
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