“最低でもMARCH”とはいうけれど… 知っておきたい各大学のカラー

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多様なコースの明治

 続いて、中央に肉薄しつつある明治である。村上一博法学部長は、

「法曹志望者が減り、入学者が多様化しているので、それぞれに進む道を用意すべく、法曹コース、公共法務コース、ビジネスローコース、国際関係法コース、法と情報コースと、多様なコースを設けています」

 と言って、こう続ける。

「とはいえ緩やかなコース制で、ほかのコースの授業もとれるし、コース変更も可能です。また全体の1割ほどの法曹志望者は、1年次から予備試験対策講座を受けられる。予備試験に通れば、法科大学院に通わずに司法試験を受けられます。予備校に通わなくても、若いOB、OGに教わって勉強でき、その費用の大部分を大学が負担し、学生の負担は少額です」

 きめ細かさでも、中央と拮抗しているようだ。

「また法学部の使命は、多様な入学者に法的なものの考え方を身につけてもらうこと。そこで1年次から少人数クラスを設け、必修の法律リテラシーでは六法を通して法律に慣れてもらう。この授業は専任教員だけが担当し、1年生の動向をつかんでもらいます。2年では入門的なプレゼミがあり、法曹志望者には司法演習という科目もあります」

 多様な入学者の就職先は、

「2割ほどが公務員になり、国家の総合職に通る人も増えています。民間企業では金融系に就職する人が多く、卒業生の2割ほど。就職については、大学として手厚くサポートしています」

(3)へつづく

週刊新潮 2019年1月24日号掲載

特集「人気もカラーも激変の『MARCH』入学するならどの『大学』『学部』?」

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