「Jリーグ」大物続々引退でも… 契約更新「カズ」はいつ?

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 吉田沙保里が引退を発表したが、サッカー界でも大物の引退が相次いだ。

 W杯4大会連続選出のGK川口能活(43)、彼と代表正GKの座を争った楢崎正剛(42)、代表チーム主将も務めた“ボンバーヘッド”ことDF中澤佑二(40)、鹿島で17冠に貢献したMF小笠原満男(39)である。

「皆、出場機会が激減したという共通点がありますが、各々事情は少し違います」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が語る。

「中澤は、横浜FMからの契約延長オファーを蹴って引退したとされていますが、オファーの中身は大減俸。J2も模索しましたが、好条件はありませんでした。名古屋の楢崎は、大減俸の延長オファーが出る前に引退を決断。J2ならプレーできましたが、プライドが邪魔をした。一方、川口がいたのはJ3のSC相模原で、既に薄給でした。もはや金やプライドの問題ではなく、単に潮時と感じただけではないでしょうか」

 小笠原の引退はどうか。

「鹿島は、功労者の年俸を大幅に削るということをしないチームです。本人がその気なら年俸を維持して鹿島に居られました。でも、彼は試合に出られないのが我慢できないタイプ。後輩たちに勝てないことを悟り、潔くユニホームを脱いだのです」

 さて、大物と言えば、この人を忘れてはいけない。“キングカズ”こと三浦知良。御年51のレジェンドの契約更新は、今年も背番号11にちなんで1月11日午前11時11分に発表された。

「所属先のJ2横浜FCの小野寺会長兼社長は“本人が辞めると言わない限り契約を続ける”と公言しています。カズは、J1でやるというプライドを早々に捨て、今は試合に出ることすらこだわっていない。CMなどの副収入が大きすぎて、年俸にも無頓着です」

 本人は“辞め方がわからない”と笑っているとか。

「ゲームオーバーがあるとすれば、小野寺会長が経営する給食委託会社が潰れるときくらい。もっとも、給食業界は、高齢化社会では成長産業らしいですけど」

 高齢化社会のお蔭で齢を重ねる高齢アスリート。

週刊新潮 2019年1月24日号掲載

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