量販店化するZOZOに「服好きな人間がいない」の声 ミキハウス離脱、しまむらまでも撤退匂わす

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「インテリの…」

 年始のワイドショーでは番組丸ごと前澤社長のプライベートに密着しているものもあった。その中で彼は、「お金に翻弄されたくない。お金ありきの人生は虚しい。お金なんていつなくなってもいい。そういう考えに行き着いた自分は幸せ」と口にした。そして件の1億円キャンペーンに関しては、〈みんなが欲しいのはお金じゃなくて夢なんだなって思う〉と呟いた。しかし、そのすぐ下のコメント欄には、〈単に現金が欲しい〉〈いや、普通に金が欲しい〉などといった返信が並ぶ。高邁な思想と生々しい卑しさは鮮やかな対照を成すが如くである。

 最後に、脚本家の橋田壽賀子さんの評価を聞こう。

「お金が一杯あるから遊んでるんでしょう。他に楽しみがないんじゃないですかね。女の子にも飽きちゃっただろうし、月にはまだ行けないし。あとは人を驚かせることぐらいでしょう。だけど、お金をバラ撒くっていうのはインテリのやることじゃあないですよね。あの人は変な好奇心で生きているんですよ。“1億円バラ撒いたらどんな騒ぎになるんだろう。どんな犯罪が起きるかなぁ”って。サイテーな人ですよ、ふふふ。インターネットっていうのはバカばっかりやってる。こんなバカなショーは今後どうなるんだろうって気になっちゃう」

 ショー・マスト・ゴー・オン。一旦始まれば中止はナシ。1億バラ撒きに月旅行ではもう誰も満足できない。

週刊新潮 2019年1月24日号掲載

特集「株価は下落! 大手が離脱! ZOZO『前澤社長』の1億円バラ撒きでも消せない悪い評判」

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