根尾昂、名古屋で大フィーバー 書店にコーナーも

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 今年のプロ野球の新人で目玉と言えば、甲子園を沸かせた日本ハムドラフト1位・吉田輝星かと思ったら、名古屋では違った。

「吉田のヨの字も見かけません。こっちは根尾! 中日ドラ1根尾昂(あきら)一色です」

 と口角泡を飛ばすのは東海地区のテレビ関係者。

「新人合同自主トレに詰めかけた報道陣は150人。スポーツの枠を超えて、さまざまな番組や媒体が集まっていました」

 日ハムのそれは80人というからほぼ倍。もっとも、東京から出張った社はなく、地元マスコミばかりだったというから、名古屋限定のフィーバーかもしれない。

「盛り上がっているのはマスコミだけではありません。根尾は月20冊本を読むという読書家ですが、書店には彼の愛読書が並んだ“根尾本コーナー”が出来ました。ラーメン屋には“根尾ラーメン”。ナゴヤドームでも、本人に先立ち、“根尾丼”という弁当が開幕デビューを決めています」(同)

 思えば、夏の甲子園決勝で吉田率いる金足農を破って史上初の2度目の春夏連覇を果たしたのは根尾がいた大阪桐蔭。ドラフトも、根尾には4球団が競合し、そのクジを外した日ハムが指名したのが吉田だった。実績も評価も根尾が上だ。

「中日は長年クジ運に見放されていて、目玉選手を獲得出来ていませんでした。スター不足に加えて6年連続Bクラスで、観客動員も低迷しています」

 とは大手紙ドラ番記者。

「そこでようやく引き当てたのが根尾。しかも地元岐阜出身です。昨年は松坂フィーバーがありましたが、やはり目玉は生え抜きのスターでないと。ファンからは早くも“立浪2世”なんて声も掛かってますよ」

 よっ、未来のミスタードラゴンズ! あ、良い子の根尾君は、彼の私生活だけはマネしないでね。

週刊新潮 2019年1月24日号掲載

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