「羽生無冠」で乱世になった将棋界 “コンピューター棋士”第3世代が台頭の是非
初夢は、その年の吉凶を占うもの。多くの棋士にとって、今年のそれはどちらに振れたのだろうか。覇者・羽生善治(48)が無冠となり、「乱世」に突入した将棋界。その背景にはある“地殻変動”があるが、新しい時代の棋界にとって、これは吉兆か、それとも……。
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“天才”羽生九段が無冠となった背景について、「年齢的な問題があると思います」(日本将棋連盟の森下卓・常務理事)という声がある一方、AIの進化による若手の台頭を指摘する意見も。将棋ライターの松本博文氏は「若い棋士の間では、人智を超えたソフトを使った研究が一般的になっている」と語るのだ。...