“早稲田より慶應人気”人文科学系でも 「文学」「文化構想」「教育」学部それぞれの特徴

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人気の文化構想学部

 では、各学部にはどんな特徴があるのか。最初に早稲田だが、かつての第一文学部(一文)と、夜間の第二文学部(二文)が、07年から文学部と文化構想学部に改められている。駿台教育研究所進学情報部長の石原賢一氏によれば、

「一定以上の年齢の方には、文化構想学部イコール二文というイメージがあるかもしれませんが、一文と二文を併せて改組していて、いまは二文のイメージはまったくない。文学部とのダブル合格者も、むしろ文化構想を選ぶ人が増えています。また文化構想はジャーナリズム論、メディア論、現代人間論、多元文化論などがあって新しいイメージ。しがらみがない分、改革しやすいのでしょう」

 早稲田大学のHPと学部案内を見ると、両学部の前身は1890年に坪内逍遥らが創設した文学科。二つの学部の教育を、約180名もの人文科学領域の教員で組織される文学学術院が担当し、「日本最大級の人文科学系学部」なのだとか。

 そのなかで、文化構想学部のコンセプトは、「従来の学問領域を乗り越えた新しい学びの創造」。六つの論系と22のプログラムで構成されている。一方、文学部は「伝統的人文科学の洗練と深化、未来への継承」がコンセプトで、18コースが用意されるという。

 両学部の特徴は三つあって、一つは「1・3制カリキュラム」。1年次は基礎教育を受け、2年次から専門のコースや論系に所属する。そして二つめが少人数教育で、三つめはブリッジ科目だという。これは「両学部の学生は、どちらの学部の講義も原則自由に履修できるため、文化・人文・社会の各分野にまたがる古典から新領域まで学ぶ」ことができるというものだ。

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