白鵬に飛び交い始めた“帰化情報” バラ色の親方人生、理事長という野望
通算勝星1095。圧倒的な歴代1位の記録を持ちながら、横綱・白鵬(33)には帰化問題が立ちはだかり、引退後に親方となる道は閉ざされていた。ところが、そろそろ、それに決着がつくのではないかとの話が飛び交い始めている。しかも、白鵬は親方で満足することなく、さらなる野望を胸に秘めているのだという。
白鵬の「帰化」情報が駆け巡るようになったのは、昨年の暮れくらいからである。
「相撲協会の理事や白鵬のタニマチ連中の間で、いよいよではないかと囁かれるようになりました」
と明かすのは、スポーツ紙の相撲担当記者だ。
「ずっと燻り続けていた帰化問題がなぜ、このタイミングであらためて取り沙汰されるようになったかというと、一つには白鵬の父親が昨春に亡くなったという理由があります。白鵬の父親は1968年のメキシコ五輪で銀メダルを獲得し、モンゴルの星と呼ばれたレスリング選手でした。モンゴル人としての誇りを重んじ、白鵬の帰化どころか、日本人と結婚することにも大反対だった。その重しが外れたわけです」
もう一つの理由は、白鵬の体力の衰え。
「白鵬はかねがね、2020年の東京五輪までは現役を続けると公言しています。長野五輪での曙のように、開会式で横綱としての土俵入りを披露したいからです。しかし、白鵬はすでに体力的にギリギリ。昨年は負傷が続いて休場ばかりで、結局、秋場所しか優勝できませんでした」
いつ、ケガの影響で引退に追い込まれるかわからない状態だという。
「相撲協会の規則では、引退した時点で日本国籍を持っていないと、年寄株を取得して親方で残ることができません。そのため、白鵬は帰化を急ぐようになったと言われています」(同)
しかも、白鵬が狙っているのは、「一代年寄」である。
「相撲界に大きな功績を残した力士には一代年寄が認められます。これまでの一代年寄は、大鵬、北の湖、貴乃花の3人のみ。白鵬も実績的には申し分ありませんから、認められる可能性が高い。一代年寄になれば、部屋の名前に“白鵬”が残せるのです」(同)
[1/2ページ]