竹下通り暴走男、転機は“父の死”と“進学の挫折”? 近年増加する無差別殺傷事件
原宿竹下通り暴走「元旦テロリスト」に化けたイカレ男の履歴書(2/2)
年明け早々に原宿・竹下通りで起きた“暴走テロ”事件。8人に重軽傷を負わせた日下部和博容疑者(21)については、かねてから奇行が目撃されていた。ここ1年ほど祖父と2人暮らしをしていた大阪府寝屋川市の家の近隣住人は、昼夜問わず奇声が聞こえてきたと証言。枚方市の実家では、近所の子供に“マシンガンのようなもの”を向ける騒ぎを起こしていた。奇行に走るようになった背景には、父親の死と進学の挫折という、転機になったと思しき出来事があるのだ。
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日下部容疑者は寝屋川市の隣にある枚方市の公立小、中学校を経て府立高校に進んだ。
「彼は子供の頃は地元のサッカークラブに入っていて、大人しくて物静かなタイプでしたが、変な子だという印象はない。昔はあんなに太っていなかったし、僕が知っていた頃の彼は、今回のような事件を起こすような奴ではなかった」
と、知人は語る。
「大学受験に失敗して、東京にある予備校のような学校に進んだと聞いています。そこは大学への3年次編入を目指す学校だったのですが、彼はうまく編入できずにその学校を辞め、こっちに戻ってきてお祖母ちゃんの家で暮らすようになったそうです」
不動産会社を経営していた父親が死亡したのは5年前のこと。
「精神を患った上で亡くなったようで、彼がおかしくなった原因もそこにあるのかもしれない」(別の知人)
父親の死からほどなくすると、日下部容疑者が育った枚方市の自宅に母親のパートナーと思しき男性が出入りするのが目撃されるようになった。東京での進学を諦めた彼がそちらではなく、寝屋川の祖母の家で暮らしていた背景には、そうした事情があったのだろう。
祖母の家で周囲にトラブルをまき散らしながら生活していた日下部容疑者が運転免許を取得したのは、昨年12月上旬。12月28日に大阪府内のレンタカー店で軽乗用車を予約。31日朝に寝屋川を出発して東名高速に乗り、昼過ぎには明治神宮付近に到着していた。
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