原宿竹下通り無差別殺傷計画 “奇行”が目撃されていた「元旦テロリスト」容疑者
家から爆発音
ちなみに今回の事件は直接的な被害者だけではなく、“間接被害”も招いている。
「事件の翌日、原宿署交通課の警部補が署内で拳銃自殺したことはすでに報道されていますが、この警部補はまさに事件当夜、竹下通りの明治通り側の交通規制を担当しており、日下部の車が侵入するのを見ていたと思われるのです」
警視庁関係者はそう語る。
「ただ、本人がそのこと自体に悩んでいた様子はない。自殺の直接の要因は、事件前からずっと続いていた上司のパワハラ。今回の事件についても“なんで見逃したのか”と叱責されたようで、それが最終的な引き金になったと見られます」
凶行に及んだ日下部容疑者は大阪府枚方市出身。ここ1年ほどは寝屋川市で祖母と2人暮らしだった。その家の近所の住人が記憶しているのは、彼の奇行の数々だ。
「家の中で昼夜問わず、ワーッとかカーッとかいう奇声を発していました。人をわざと驚かせるような声で、それも突然発せられるのです。あと、これは日中が多かったですが、いきなり、パーンって爆発音が1発だけ聞こえてくる。それが爆竹かなにかの音だったのか、よく分かりませんが」
寝屋川市の家の近隣住人はそう振り返る。
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