レーダー照射問題にますます強硬姿勢 哀れ“死に体”「文在寅」

国際 韓国・北朝鮮

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 ナントカにつける薬はない、と諦めるしかないのか。

 韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題が、一向に収まらない。

 当初は北朝鮮の漂流船探索のため照射したと説明していたものが、今や、照射自体を否定するに至ったのだから、こちとら、呆れるほかはないのだが、

「韓国国内では未だに日本の主張が批判の的になっています」

 と、韓国のジャーナリスト。

「ここでは、相変わらず“反日”は鉄板ネタ。文在寅大統領は就任してまだ1年7カ月しか経っていませんが、失政によって国内経済が落ち込み、レームダック状態なんです。歴代の大統領は5年任期の終盤で死に体化し、反日ネタに頼るのが常道でしたが、文大統領はそこまで待てなかった。これ幸いとレーダー照射問題を利用し、国内ウケを狙ったのです」(同)

 実際、昨年末には40%台前半まで低下していた支持率が、レーダー問題で反論した途端に上昇したのだという。

 これには、元海将で金沢工業大学虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸氏も、

「韓国の反論動画は荒唐無稽で、自国向けのプロパガンダにしか見えませんでした」

 と首を傾げ、

「火器管制レーダー照射に関する行動規範はあくまでも紳士協定。たとえ、はねっかえりの艦長が海自の哨戒機にレーダーを照射してしまったとしても、平時であれば海軍と海自で話をすれば済むことだった」

 ところが、

「直後から何故か韓国は、海軍参謀部ではなく、その上にある国防部が出てきたのです。現場のことが分からない国防部の幹部たちが大統領に忖度して、コトを悪化させたのでしょう」

 無用の“忖度”が国家の大局を誤らせるのは、どこも同じらしい。

週刊新潮 2019年1月17日号掲載

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