死後500日「平尾昌晃」今も納骨されず 遺産60億円が仇に

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知らぬ間に…

 それから3カ月。「妻」側が「義理の息子」の請求に応じるハズもなく、裁判は継続中。「ぎぼむす」の関係は冒頭のように最悪のままだが、

「そのあおりを食ってか、平尾の骨は未だ納骨されないままなんです」

 とは、亡き平尾の友人。

「平尾家代々の墓は谷中霊園にあります。実は平尾事務所は9月にも納骨を行い、同時にモニュメントもお披露目する予定で、知人たちに案内文を撒いていました」

 完成予想図を見ると、モニュメントは3段ロケットのような形状。表面に、故人の写真と座右の銘「生涯青春」がデザインされ、親交の深かった著名人のサインも記される予定だった。

「でも今になっても何の連絡も進展もないんですよ」

 一体どうなっているのか。

 勇気氏に聞くと、

「確かに、彼女とはモニュメントを建てる計画を話し合いました。父の葬儀で余ったお金を充てる予定だったんです」

 その費用はおよそ2500万円だったという。

「でも、彼女がいつになっても、葬儀にかかったお金や香典の額などを明らかにしないので、話し合いも立ち消えになってしまった。納骨がどうなったかも把握していません」

 さらに、モニュメントの完成予想図を見せても、

「知らぬ間に進めていたんですね……。こんなデザインになっていたんですか。私たちがイメージしていたものとは全然違います。顔写真を出すのはいたずらされる可能性があるからやめよう、と言ったはずなのに。サインを入れる話も聞いていません」

 またひとつ、トラブルの種が増えてしまったというワケなのだ。

 他方の未亡人に聞くと、

「お話しすることはありません」

 と言うのみだったけれど、

「先日も気になって、お墓を見に行きました……」

 とは、先の友人。

「もちろん平尾の名は墓誌にないし、お墓自体、手入れされている様子もない。早くあそこに入れて、先祖と一緒にしっかり供養してあげなきゃ、あの世の平尾は心が休まらないよ」

 ちっとも美しくない、遺族のメロディー。

週刊新潮 2019年1月3・10日号掲載

ワイド特集「崖っぷちの『猪突猛進』」より

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