国会議員ディナーショーが選挙違反になる「五木ひろし」の一言

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 諸説あるものの、日本のディナーショーの第1号は五木ひろし(70)とされている。開催は1978年、“よこはま”ではなく東京プリンスホテル。そんな経緯もあって“ミスターディナーショー”とも呼ばれる五木だが、耳を疑うような一言を発していた。

 2018年12月2日。五木の姿は、町田駅そばの「ホテルラポール千寿閣」のステージにあった。古希を迎え、秋の叙勲で旭日小綬章も受章。紅白歌合戦への48回連続出場が無事、決定したこともあってか、

「私のディナーショーは、日本で一番料金が高いと言われております。これはほとんどボランティアでございます、みなさんの料金は」

 と、軽妙な語り口。ゴキゲンである。そして、

「私のディナーショーは、5万1500円です。それを、たった1万5千円で観れたということです。ボランティア価格です。これも、伊藤俊輔さんの当選を祝っての……」

 ここで違和感を覚えた、と一人の観客が振り返る。

 会場に掲げられた看板やポスターには、

〈五木ひろしクリスマスディナーショー〉

 と大きく記されている。が、ポスター下部にはこの地を地盤とする伊藤俊輔議員の顔と国民民主党のロゴ。ディナーショー自体は議員の後援会主催となっているし、会場の扉に議員一人のポスターも貼られていた。

「五木さんは冗談めかして語っていたけどね。だって、それだけ安くショーをやっているなら、有権者への利益供与じゃないですか」

 小渕優子議員が騒がれた観劇会と、構図が似ている。彼女の場合、観劇会は後援会の主催だった。

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