“情報弱者”の方が良い「ボヘミアン・ラプソディ」の楽しまれ方(中川淳一郎)

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「情報強者」の方が「情報弱者」よりも上である、という文脈で語られがちですが、情弱の方が圧倒的に良いことがあります。それは映画「ボヘミアン・ラプソディ」をめぐってのことです。同作の主人公たるフレディ・マーキュリー及びクイーンについてまったく思い入れがなかった人ほど、純粋に作品を楽しんでいる印象を持ちました。知人男性はこう言います。

「すげー面白いって評判だったから行ってきたけど、本当に良かった! 映像もすごいし、何より音が大事だから劇場で見るのがいいよ! 次は『極上音響』の劇場で観る! クイーンのことは何も知らなかったけど、超いい映画! 知ってる曲はほとんどなかったけど、いい曲ばっかり!」
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