「加藤の乱」山拓が今だから明かせる「大将討ち死に」を止めた男
「大将なんだから!」――。“討ち死に”覚悟で国会に突入せんとする自民党の加藤紘一氏を必死に止める谷垣禎一氏。2000年(平成12年)11月20日に起こった「加藤の乱」といえば、誰もがその場面を思い浮かべるはずだ。実はこのシーンが繰り広げられた後、体を張って加藤氏の国会突入を阻んだ人物がいた。
「平成以降では、あれほどスリリングな政治ドラマはなかなかないんじゃないですか」
と、山崎拓元自民党幹事長は語る。
当時の総理は森喜朗氏である。衆院定数480のうち、与党は272。...