ゴーン事件でルノーが迫られる“カリスマとアライアンス”どっちを取るか
「ゴーン事件」の果てに、日産とルノーのアライアンス(提携)はどうなるのか。
現在、ルノーは日産株の43・4%を持ち、一方、日産はルノーの株を15%保有している。
自動車業界関係者の話。
「2014年、フランスで“フロランジュ法”が成立。株を2年以上保有すると、議決権が2倍になるという法律です。ルノー株の15%を持つフランス政府はこれによってルノーへの影響力を強めました。そこで、日産はルノーと交渉し、対抗策を講じた。もし、フランス政府の圧力でルノーが経営に不当介入した場合、ルノー株を買い増しできるという権利を得たのです。...